ドライバー(大+/大−/中+/中−/小+/小−)
スパナ類(スパナ/ソケットレンチ/メガネレンチ等)
プライヤー(車載工具より大きいもの)
車の整備に使う工具は、簡単に言うと指先が伸びたようなものです。自分の指では出来ない整備を工具が補ってくれているのです。そのため、無器用な人は器用な人よりもたくさんの工具が必要になるのですが、実際整備を行う人は、器用な人が多くてそれなりの工具も揃えています。逆に無器用な人ほど機械類に弱く、工具も車にもともと装備してある工具しか持っていない人が多いのです。しかし、もし突然トラブルが起きて、原因がわかっているのに工具が不十分だとプロでさえ何も出来ません。プロは不十分な工具をむやみに使うとよけい症状が悪くなるのを経験で学んでいるからです。車の整備を行う人は、器用な人、無器用な人、プロの人、アマチュアな人、いろいろな人がいますが、プロや器用な人は、手先が器用だけというのではなく、整備の作業内容の流れをよく知っているのでその為の必要な工具を十分知っているということです。
車に初めから装備してある工具では、車の整備にはほとんど役に立ちません。かといって知識もないのにたくさんの工具を買い揃えるのも問題ですし、適当な工具を買い揃えていざ使ってみても、工具が合わずいじり壊しということにもなりかねません。またマニアと呼ばれる人で高価な工具を揃えることを趣味にしている人もいますが、本来工具は整備する為にあるので、高価な工具を買い揃えたり、たくさん揃えているだけでは自慢できるものではないのです。
工具の種類は、一般工具と特殊工具とがあります。一般工具とは、「ハンドツール」と呼ばれていて、電気配線や大工仕事、子供のおもちゃを修理したりする便利な普通の工具のことです。特殊工具とは、「専用工具」と呼ばれていて、車専用の工具です。極端な工具ではある車の種類の一本のネジを開け閉めするためだけに作られた工具などもあります。このような特殊工具を揃えるには自分がどの程度の整備ができるかで決まります。普通の人は日常点検などで使う程度なのでハンドツールで十分です。しかし、オイル交換やオイルメント交換まで自分で行う人は車を地面から浮かせて固定するリジッドラック(通称ウマ)やオイルエレメントレンチなども揃える必要があります。
車の整備でする作業とは、90%以上がネジを閉めたり緩めたりすることだといってもよいでしょう。その為、工具も90%がネジのてっぺんにある+と−の穴に差し込んで回すドライバーになります。そして後の10%は、ネジのてっぺんにある六角部分にあててネジを回すスパナ類(ソケットレンチやメガネレンチ)の工具になります。スパナは、六角部分全体を包み込むような形をしていて、堅く締まっている六角等のネジを締めたりゆるめたりする時に使います。また、ナットの中央部分にワイヤーが通っているようなところには、スパナが必ず必要となります。また、ソケットレンチとメガネレンチは似たような場所のネジに対して使う事が多いのですが、ソケットレンチの方はエクステンションバーと組み合わせて使うと奥の方にあるネジにも届きやすくなります。また、ラチェットというハンドルを組み合わせるとネジを回す回転が早くなります。
工具を購入する際、ネジのサイズに合うものを購入しなければいけません。まずドライバーは大/中/小の+と−があればよいです。また、スパナやメガネレンチはなどに、ミリサイズのものとインチサイズのものがあります。国産車はすべてミリサイズのネジが使われてるのでインチサイズは必要ありません。しかし、ミリサイズでも11・13・15や11.5・12.5のサイズは国産車には使われていません。また、物をはさむのに使うプライヤーは、車の標準工具にあるものより多いものがひとつあったらよいでしょう。